RFCを検索する「RFC Editor」を触ってみた
はじめに
Bonjour、AWS事業本部のニシヤマです。
たまにRFCを見ることがあるのですが、そのRFCを検索する「RFC Editor」を触ってみたのでご紹介します。
RFC(Request for Comments)とは?
Request for Comments(リクエスト フォー コメンツ、略称:RFC)はIETF(Internet Engineering Task Force)による技術仕様の保存、公開形式である。 内容には特に制限はないが、プロトコルやファイルフォーマットが主に扱われる。
https://ja.wikipedia.org/wiki/Request_for_Comments
いろんな書籍などでも紹介されているかと思いますが、主にインターネットにおける技術仕様に関する情報が記載された文書になります。
RFC Editorについて
そんなRFCですが2020/04/19時点で8778ものRFCが公開されています。
この中から目的の技術のRFCを探すのは大変だと思いますが、そんな時に利用できるのがRFC Editorになります。
RFC Editorでできること
RFCを探すに当たって主に利用する物を簡単にご紹介します。
文書検索(Document Retrieval)
先ずはこれが一番利用すると思われるRFC文書の検索です。こちらでは以下のカテゴリ毎に検索することが可能です。
- ストリーム別
- ステータス別
- 番号順
- サービス/テクノロジー別
またこちらのページにRSSフィードの登録ページがあるので、RSSリーダーで購読することも可能です。
正誤表(Errata)
Published RFCs never change.
Errataのページにも上記の様に記載されていますが、RFCは一度公開されると修正されません。廃止、更新などの場合も別のRFC文書として公開されます。 ただし間違いなどをErrataで報告することができます。
たまたま見つけたErrataでは、1969年に作成されたRFC 5に記載されている日付の年の部分が1969ではなくl969(小文字のL)になっている
というErrataが2018年に報告されていました。約50年経ってタイプミスが見つかった様です。
よくある質問(FAQ)
よくある質問と、RFCのフォーマット変更に関するよくある質問(Format Change FAQ)のページになります。
歴史(History)
その名の通りRFCの歴史のページになります。
RFC文書を探してみる
それでは試しにRFC文書を探してみます。
まずはhttps://www.rfc-editor.org/にアクセスします。
次に左上のDocument Retrieval
をクリックします。
先ほど紹介したカテゴリ毎に絞り込んでもOKですが、今回はフリーテキストで検索したいのでsearching
のリンクをクリックします。
RFC番号がわかる場合は、RFC Number
に番号を入力でもOKですが、Title/Keyword
に試しに「internet」と入力し、Search
ボタンをクリックします。
1328件がヒットしました。
この画面では以下の情報が確認可能です。
- Number:RFC番号
- Files:見ることが出来るファイル形式
- Title:タイトル
- Authors:著者
- Date:日付
- More Info:Errataや廃止、更新されたRFCの情報
- Status:RFC文書のステータス
またこのページではRFC番号(Number)と、日付(Date)でのソートが可能です。
NumberのリンクをクリックすることでRFCの情報を見ることが可能です。今回は、RFC 791のInternet Protocolを見てみます。
情報ページのFile formatsのリンクから任意の形式で閲覧が可能です!
おまけ
30年、40年、50年のタイミングでは以下のRFC文書でも公開されています。
おわりに
いかがでしたでしょうか。RFC Editerを使うことでインターネットの技術仕様を探しやすくなりましたね。 トップページのIndexから全てのRFCの一覧を見ることも可能です。この一覧を眺めて気になる技術のRFCを見てみるのも楽しそうですね。 この記事がどなたかのお役に立てば幸いです。